子育てとの両立は割り切りも必要

看護師が常勤で働くメリットとしては、雇用期間が限定されていない点や、昇給や賞与、退職金など、非常勤より収入が良い点も挙げられる。
さらに、働き続けるうちに昇進することも可能だ。看護師長や看護部長などの役職ともなると、年収700万円以上は期待できる。

したがって、ほとんどの看護師は常勤で働き始めるが、出産後に仕事と子育ての両立で悩む人は少なくない。
病院であれば産休や育休といった制度を設けており、託児所を設置しているところも多い。
しかし、いざ産休や育休で休むとなると、あまり歓迎されない空気が流れることもあるのだ。
一人目の出産ならまだしも、二人目、三人目となるとなおさら冷たい雰囲気になるケースもある。
気の小さい人ならいたたまれない気持ちになるかもしれないが、子どもを生み育てるという立派なことをするのだから、引け目を感じる必要はどこにもない。
割り切って、利用できる制度はしっかりと享受しよう。

そして、常勤看護師の子育てで最もネックになるのが夜勤かもしれない。
しばらくは夜勤を減らしてもらえることもあるが、何年もというわけにはいかないだろう。
夜に小さな子どもを留守番させるわけにいかないから、夫など、家族の協力が不可欠だ。
自分一人で家事や育児をこなそうと気負わないように気をつけよう。
もし育児との両立が難しい職場であるなら、数はそんなに無いが、日勤常勤という選択が出来る職場もある。
その他には、夜勤のないクリニックなどへ転職するのも一つの方法として、それか、一旦非常勤として働くという考え方もある。
無理のない自分にあった働き方を見つけてほしい。